【第785号】「信じること」の強さ

こんにちは!
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ハラユキヒコです

昨日、日本のプロ野球では
読売ジャイアンツが
大混戦のセントラルリーグを勝ちきり、
見事に4年ぶりの優勝を果たしました

ジャイアンツファンの皆様
おめでとうございます

私を含めた
ライバルチームのファンにとっては
悔しい結果になりましたが
来年はしっかり見返しましょう

今回、ジャイアンツを
優勝に導いたのは
就任1年目の阿部慎之介監督・45歳

現役時代は主にキャッチャーを務め、
晩年は一塁手として出場することもありました

現役引退後は2軍監督と1軍ヘッドコーチ等を経験し、
昨年秋に前任の原辰徳監督からバトンを受け
今年、まずはリーグ優勝という結果を出しました

阿部監督の優勝インタビューを聴いていて
印象的だったことがあります

それは
「チーム力の勝利」
「全員が同じ方向をむき、
 誰一人としてそっぽを向かなかったこと」

まさにチームビルディングの
お手本のような答えです

言葉で言うのは簡単ですが
実際の現場ではなかなか大変です

中小企業の経営支援をする現場でも
よく似た光景があるのですが
良い結果を出している会社・チームでは
メンバーを「信じている」ことが多くあります

昨日の阿部監督のインタビューにも
「(選手を)信じてきた」という言葉が随所にありました

ベテランの域にある
菅野投手や坂本選手をはじめ
中堅の岡本選手、丸選手、戸郷投手
若手の山﨑投手、井上投手、吉川選手、
門脇選手など

選手を信じて使い切ったことが
良い結果に結びつきました

中でも
ピッチャーでは菅野投手、戸郷投手
野手では岡本選手、丸選手が
樹木の太い幹のように
どっしり構えて揺るがなかった

そんな印象を
対戦相手の視点では感じていました

その裏には
選手だけでなく
コーチへの信頼も
多々あったのではないかと思います

投手コーチを務めた杉内コーチ、内海コーチ
打撃コーチの二岡コーチ、矢野コーチ
守備走塁コーチの川相コーチ、亀井コーチ
そして総合コーチの村田コーチ

それぞれの立場で
選手を見守り、ベストな状態で
グラウンドに送り出すことに
徹していたように見えました

細かなことはわかりませんが


おそらく阿部監督は
これらのコーチが行う指導方法には
とやかく細かいことを言わずに
大きな方向性だけをしっかり示して
コーチを「信じていた」のだと思います

対称的なのが
我が中日ドラゴンズ

中日ドラゴンズの敗因はたくさんありますが
ファンの1人として思うのは

立浪監督自身が
監督になりきれずに
コーチ業までやってしまったこと

特に打撃と守備においては
監督自身が現役の時に
素晴らしい実績を収めていただけに

若手選手の不甲斐なさが目に余って
コーチそっちのけで
自ら選手を指導していたことが
多く目撃されていました

組織上では監督の指示が絶対的なので
監督の指示に従わざるを得ません

しかし、本心から監督の指示に
納得して従っていたのかというと
そうではなく、
権力で従わせていただけだったのでしょう

選手も混乱しますが
コーチも自分の仕事に対する
やりがいを感じなくなってしまいます

これでは現場の組織が
大きく崩壊するのも当然です

事実、立浪監督が務めた3年間に
コーチの人事異動は異常なほど多くありました

ご本人がそうおっしゃっていない以上、
断言するには至りませんが、

おそらく立浪監督に欠けていたのは
選手やコーチを「信じること」だったのでしょう

言葉では「信じている」というものの
行動が伴っていないことを
現場はよーーーーーーく見ています

その点では
阿部監督は立派に選手やコーチを信じて
チーム力を高めていったのではないでしょうか

昨日の時点では
まだリーグ優勝をしたに過ぎません

これから
クライマックス・シリーズ
そして
日本シリーズという
大舞台が控えています

気を抜くことなく
最後までやり切ってもらいたいと
プロ野球ファンの1人として
心から願っています

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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