【第805号】安易な外国人雇用に手を出すな!

こんにちは!
あなたの「ええもん」を探して育てる専門家
「ええもん発掘・育成パートナー」
ハラユキヒコです

最近の企業経営では
人手不足が本当に深刻になってきています

確かに日本の総人口は
減少トレンドに入ってきていますし、
生産年齢人口と言われる
15歳から64歳までの人口も
急激に減少しています

労働者となる絶対人数が
減ってきているので
そりゃ、求人の奪い合いになって
なかなか採用できなくなる

理屈はわかります…

日本人は少なくなる一方

そこで
外国人に労働の受け皿を頼ろうとする
会社も増えてきています
またそれを支援する
外国人雇用コンサルタントも
増えています

先日のNHKニュースで
日本で働いている外国人は約230万人で
過去最高の人数となったそうです

国別に見ると
1位がベトナム、2位が中国、
3位はフィリピン

…というように
主に東南アジア諸国から人材を賄っている
のが現状です

この3カ国だけで
全体の半分以上を占めています

私の支援先の会社にも
外国人を雇用している会社があります

ところが
外国人を雇用することを
甘くみている会社も
少なくありません

雇用した外国人が
合法的に入国したのならよいのですが

不法入国で働いていて
ある日突然、入管職員に
ガサ入れされて強制送還される
こともあります

私が子供のころに
実家の近くにあった
中小建設業の会社がまさにそうでした

働いていたのはスリランカ人

とても愛想が良くて
周りからはとても人気がある
気さくな人でした

しかし、ある日の早朝に
入国管理事務所の職員が
このスリランカ人の居所を訪れ、
正式な就労ビザを持っていなかったことがわかり
その場で拘束されて
強制送還となりました

当然、周囲では
「あのスリランカ人はどこへ行った?」
と騒ぎが起きましたが
時すでに遅し…

安易な外国人雇用をしたために
国から大きなしっぺ返しを喰らったわけです

また地域によっては
就労外国人のコミュニティができ
地域住民との軋轢が出ている
ケースもあります

これらの多くは
低賃金で雇えることに釣られて
外国人を雇用し
人件費圧縮を図っています

しかし
外国人雇用って楽じゃないですよ…

私が支援先の経営者から
お聞きしたことをもとに
課題を挙げるとすれば

やっぱり
言葉や文化、習慣の違いが
大きな課題だそうです

ベトナム人を3人雇っているA社では
最初に彼らを住まわせたアパートが
ゴミだらけとなって問題になり、
掃除を習慣化させることから
始まったそうです

その一方で
経営者の自宅の一部を
彼らの住まいにさせて
少々壁が汚れようが、穴を開けようが、
許容できることは受け入れようと
経営者自身が覚悟したそうです

また、
彼らは遠い国から来ているため
1人でくると
ホームシックになることが多くあります

そのため
最低2人以上で
雇用することを心がけている
会社もあります

確かに
自分が海外で働くことを想像すると
1人でいることは
開放感を寂しさを背中合わせに
暮らすことになりますね…

では、私自身は
外国人雇用について
どう思っているか?

私の意見は
「外国人雇用を積極的にはお勧めしない」

外国人を雇うより
仕事をしたくても仕事にありついていない、
つまり失業の状態にいる
日本人が約180万人いることを
まず解決しなければならないのでは
と思っています

もちろん
外国人雇用を全面否定する
わけではありません

単に人件費が安く済むからといって
安易な外国人雇用に
走るべきではないと考えます

日本人を雇うのであれば
少なくとも先ほど挙げた
言葉や習慣の問題はおおよそ解決できます

賃金が少々安くても
普通に仕事ができることに喜びを感じる
日本人失業者は多くいます

そうした人たちを雇うことで
人手不足問題の解決につなげるのが
先決ではないかと思っています

あなたはこの問題を
どう捉えているでしょうか?

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました

  • URLをコピーしました!
目次