こんにちは!
あなたの「ええもん」を探して育てる専門家
「ええもん発掘・育成パートナー」の
ハラユキヒコです
先日、国の小規模事業者持続化補助金の
第16回公募採択結果が発表されました
第1回はご祝儀相場で9割近い採択率でしたが、
それ以降は概ね5割から6割程度の採択率で
ずっと推移していました
ところが、前回の第15回は約4割、
今回(第16回)はとうとう4割を下回り、
3割台まで低下しました
事業者側から見れば
「一層狭き門」になってきたわけです
おそらく、事業者様や経営指導員の中には
「多分大丈夫だろう」と思っていたところが
足元をすくわれる結果になった方々が
少なくないのではないでしょうか
知人の専門家諸氏と話している中で
ここ何回かの採択率低下の要因として考えられるのは
① そもそも事業計画の質が落ちてきた
② 電子申請が原則となり、準備が追い付かなかった
③ 公募期間が短くなり、申請が間に合わなかった
というような点に集約されそうです
①の質的低下は根本的な要因ですが、
②や③の要因は時間に余裕をもっておけば
十分回避できるリスクです
国全体がデジタル化社会に向かっている以上、
電子申請に慣れていないことが理由で
みすみすチャンスを逃すことは
あまりにも、もったいない話です
電子申請の準備で
最低どれくらいの時間を見積もっておけばよいかは
公的機関や事務局等に問い合わせれば
すぐに答えが見いだせるものです
また、事業計画をまとめるために必要な時間が
どれくらいかかるのかについても
公的機関や専門家諸氏に相談すれば
おおよそのメドをつけることができます
少々厳しい言い方になりますが、
②や③の理由で
あたふたして失敗するのは
本気でしっかり事業を練り上げようとしていない
ことの裏返し=ツケです
端的に言えば
「自業自得」
国の補助金を活用してでも
何とかして事業を進めようと思えば
そりゃ、必死になるのが当たり前でしょ?
コロナ禍が落ち着いてきて
ジャブジャブの補助金漬けが見直されている今、
これまでのように簡単に補助金がもらえるほど
世の中甘くはありません!
私は経営コンサルタントの立場で
補助金申請の相談に来られる事業者様に対して
「補助金は 忘れたころに 入るカネ」
と諭しています
補助金は採択されてすぐにもらえるお金ではありません
申請した計画通りに、的確に事業を遂行して
やっともらえる「プラスアルファのお金」です
補助金支援のコンサル時に
次の質問を必ず投げかけます
「仮に採択されなくてもこの事業を行ないますか?」
つまり、事業者の覚悟を聞き出す限定質問です
採択されなければ、丸々事業者側の負担になるためです
全額負担してでもやりたい、という気概があれば
こちらも支援のやり甲斐があるのですが、
そうでなければ
「申し訳ありません…」とお断りしています
反対に、何としてでも採択を受けたい
という考えであれば
それ相応に用意周到な準備をする必要があります
今まで採択されやすかった補助金といえど、
今後もずっと採択されやすいままである保証は
どこにもありません!
今回のパリ・オリンピックで大活躍した
日本のフェンシング選手たちを見習い、
ここ一番! というときに
一発で仕留められるように
日頃の準備を怠らずに行なっている人には
「幸運の女神」が微笑むのではないでしょうか
そうすれば、おのずと
①の質的低下の歯止めにもつながります
今回のまとめとして書きますが、
事業者の皆さんには
受けられる補助金や助成金を
しっかり受け取っていただきたいと思っています
しかし、そのためには
事業者としてやるべきことをちゃんとやる、
用意周到に日頃から備えておく、
思い付きだけで闇雲に行動しない、
良い意味での「したたかさ」を
持っておかれることをお勧めします
だって、
国や自治体からありがたく受け取れるお金は
しっかり受け取ってよいのですから
日頃からちゃんと備えておけば、
たとえ公募期間が数日間だけになっても
十分対応できます
それまでの間にしっかり備えておきましょう
いざというタイミングで
「えいっ!」と確実に射止められるように!
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました