【第770号】高校野球「脱・甲子園」「7イニング制導入」の是非

こんにちは!
あなたの「ええもん」を探して育てる専門家
「ええもん発掘・育成パートナー」
ハラユキヒコです

今年の高校野球「夏の甲子園」は
いよいよ佳境に差し掛かりつつあります

実は、この「夏の甲子園」をめぐって、
猛暑対策をきっかけにいろいろな議論が
わきあがってきています

今回(第106回)の大会では
第1日から第3日までの3日間だけ
午前と夕方の2部制で行い、
昼前後の一番気温が高い時間帯には
試合を行なわない仕組みを
試験的に導入しました

これ以外にも
高校野球の7イニング制や
京セラドームなど甲子園以外の場所を使用するなど、
猛暑対策として様々な議論が始まっています

特に
「7イニング制」と「ドーム球場開催」については
賛否両論がうごめいています

私個人は
「7イニング制」も
「甲子園以外での開催」も
賛成できません!!!

まず、「7イニング制」です

7イニングに賛成する側で
考えられる主なメリットは
・熱中症になりにくい
・試合時間の短縮 の2つ

これらはどちらかと言えば
試合を「見ている側」の立場からの
意見に思えます

やっている選手から見れば
試合中ずっと炎天下にいるわけではなし、
少なくとも攻撃イニングでは
ダグアウトの日陰に入ることができます

仮に、現状の9イニング制を
7イニング制に変更すると
作戦面が大きく変わり、
選手の出場機会も少なくなります

実際、大阪桐蔭高校の西谷監督や
埼玉・花咲徳栄高校の岩井監督などは
7イニングへの変更に猛反対しています

なんだか、
本来の野球でなくなってしまうようで
淋しく思えるんですよね…

次に、
「甲子園球場以外での開催」です

ここからは私の勝手な想像ですが、

今でも球児たちの多くは
「甲子園球場」という唯一無二の場所で
プレーすることに
憧れを抱いているように思います

野球が下手くそだったのに大好きだった
少年の頃の私もそうでした

ミズノ社員時代にお世話になった
あるスポーツ店の会長から
こんな話をお聴きしたことがあります

この方は野球の名門・高知商業高校のご出身で、
あの早稲田実業・王貞治投手と
甲子園の舞台で対戦したことがあるそうです

王さんと対戦したこともさることながら
やはり
「甲子園でプレーしたことに特別な想いがある」
という話をされていました

「試合には負けたものの、王さんからヒットを
あの甲子園で打てたのは自分の一生の宝物だ」

…と、純粋な野球少年のように
眼をキラキラさせながら
会長が私に話してくださったことを
今でも鮮明に覚えています

これが
京セラドームなど、甲子園球場以外の場所では
全く興ざめするのではないでしょうか

一方、応援する人たちについては
試合中ずっと戸外にいることになります

熱中症のリスクを承知で
現地にどうしても行きたい人は行く、

そうでない人は
テレビの前やパブリックビューイングなどで
応援する

あくまで自己責任

以上。

いずれにせよ、

高校野球連盟などの団体が、
高校球児全員を対象に
一度調査すればよいと思いますが、

そもそも球児たちはどう考えているのか?

この意見を聴かずして
大人が外野でワーワー議論して決めては
ダメなんじゃないでしょうか

野球評論家の里崎智也さんは
ご自分の Youtube チャンネル
「里崎チャンネル」の中で、

「なーんも変えんでええねん!」

と力説されています

私としては
「よくぞ、そこまでおっしゃってくださった!」
と感じています

里崎さんのご発言に関心がある人は
こちらのリンクで番組動画をご覧ください
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=4VVGc7JXkq4

この番組の中で里崎さんは
野球以外の高校スポーツに対する
問題提起をされています

具体的には、
夏のインターハイなどは
同じ議論の対象にならないのか? 

ちなみに
今年の夏のインターハイは
北部九州地区(福岡県・大分県・佐賀県など)が開催地

ただし、サッカーだけは
北海道や福島県など
若干涼しい(と思われる)場所での開催です

とはいえ、北海道も福島県も今では
昼間は35度近い気温になっており
猛暑対策の実効性には甚だ疑問です

誤解のないように書きますが
あくまで今回の内容は
私個人の見解であり、
賛否両論あることは承知しています

再度書きますが
「夏の甲子園」については、

当事者である選手や監督・コーチの皆さんから
十分に意見を聴くことなく

組織が一方的に机上でルールを決めてしまうことだけは
絶対にやめてほしいです

あなたはこの問題について
どんな意見をお持ちでしょうか?

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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